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2009年2月2日
学校法人法政大学
アイエヌジー生命保険株式会社

法政大学とアイエヌジー生命が
「中小企業の従業員のモチベーションを高める方策等に関する調査研究」について成果発表

〜「従業員のモチベーションが高い企業は業績も高い」ことをデータで実証〜

学校法人法政大学(総長:増田壽男、以下法政大学)とアイエヌジー生命保険株式会社(代表取締役社長:ディック・オクハウゼン、以下アイエヌジー生命)は、本日、産学連携プロジェクトである「中小企業の従業員のモチベーションを高める方策等に関する調査研究」の成果を公開し、「従業員のモチベーションが高い企業は業績も高い」ことをデータで実証し提言にまとめた、と発表しました。実証内容および提言の概要は以下のとおりです。

従業員モチベーションの高い会社は業績も高い、という相関関係が存在する。

勤労意欲を高める諸制度の充実強化は、従業員のモチベーションを高める要素として重要である。(目標管理制度や、経営への参画意識の醸成、経営情報の公開、なんでも言える社風、社員旅行など)

上記の諸制度は、企業によっては全く効果がなかったとする実例もあり、制度そのものの有用性に頼るだけでなく適切な運用が肝心である。

両機関は、2008年4月より、中小企業の成長を促進支援するため、その最大最高の経営資源である「人財」にスポットを当て、従業員のモチベーションをなお一層高めるための経営の進め方やその具体策等について共同で調査研究を行ってきました。法政大学とアイエヌジー生命は、その成果を報告書にまとめ、両機関またはアイエヌジー生命の代理店を通じて中小企業経営者に配布するほか、本日開催する調査研究報告会を始めとする報告セミナーを開催するなど、今後、調査研究成果を広く発信していきます。

<産学連携共同研究プロジェクト実施の背景>
今日、多くの中小企業においては、高齢化が進み後継者問題に悩まされる一方、人材確保および若年層の定着率等が大きな課題となっております。企業経営の成否は「人財」の有無・優劣にかかっており、優良企業のリーダーたちは「人財」への思いが強く「社員を伸ばし会社を伸ばす」「社員のモチベーションを高めることこそ自身の最大最高使命」というマネジメントを実践しています。法政大学とアイエヌジー生命は、従業員のモチベーション=「やる気」が、業績や売り上げという目先の利益への貢献のみならず、組織運営の円滑化や継続性という中小企業の経営基盤や組織力強化につながるものと注目しました。法政大学は、元総長である清成忠男名誉教授を始め、中小企業研究においては著名な多数の教授を擁しており、また、アイエヌジー生命は中小企業経営者を保険面で支援していることもあり、両機関の中小企業を支援したいという思いが一致し、2008年4月に「従業員のモチベーションを高める方策等に関する調査研究」をテーマとする中小企業経営における人事制度や組織論のアプローチを導入した共同研究を開始しました。

<共同研究の取り組みについて>
本共同研究は、法政大学とアイエヌジー生命で構成される調査研究委員会(委員長:岡本義行 法政大学大学院政策創造研究科研究科長・同中小企業経営革新研究所長)により、8ヶ月にわたり実施されました。同委員会は、中小企業約3,000社に実態調査を行い、その2割にあたるおよそ570社から寄せられた回答をもとに集計・分析を行いながら、とりわけ興味深い企業およそ30社にヒアリング調査を行いました。中小企業研究の実績を誇る法政大学大学院中小企業経営革新研究所と、全国の中小企業とのネットワークを持つアイエヌジー生命との共同研究により、これまでの文献等から得られる汎用的なデータに加え、より実践的なデータ収集に裏づけされた研究成果が導き出されました(委員会構成メンバーは別紙資料1をご参照ください)。

研究実施の概要

研究期間:2008年4月から2008年12月

調査方法

1.

実態調査:(2008年5月〜7月)
経営革新計画承認企業に選ばれた約3,000社を対象に質問票を郵送し、576社から回答を得た。これらのデータを、調査研究委員会を構成する両機関の研究員が集計及び分析した。

2.

ヒアリング調査:(2008年9月〜10月)
上記実態調査回答企業のうち興味深い企業を研究員が選定し、約30社の訪問を実施した。

研究結果

調査分析結果の要点は以下のとおりです。

1.

過去5年間の売上高動向と従業員の勤労意欲の高さとの間には相関関係がみられる。

2.

過去5年間の売上高動向と従業員の勤労意欲を高める上で効果的な施策という2つの 質問をクロス集計した結果、従業員の勤労意欲を高めるために実施している施策それ自体に優劣があるのではなく、各施策の運用方法が重要であることが分かった。


法政大学及びアイエヌジー生命は、この分析結果に基づく研究結論として、「各中小企業は、利潤のみ追い求めるのではなく従業員の勤労意欲を高める施策を導入し注力していくことが、企業の業績を高めることにつながる」という可能性を示唆しています。両機関は、本プロジェクトを通してこれまで蓄積してきた両機関の強みを最大限に活用することにより、中小企業経営の持続的な発展を支援し、今後も研究を進めていく予定です。

以 上
別紙資料1〔PDF〕

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